失業手当(雇用保険)の受け方 申請手順と受給額

会社を退職して次の仕事が決まっていない。そんな時に頼りになるのが失業手当(雇用保険の基本手当)です。 正しく手続きすれば、前職の給与の50〜80%を最長330日間受け取れます。この記事では、申請手順から受給額の計算方法、再就職手当まで詳しく解説します。

最終更新: 2026年3月15日

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失業手当の概要と受給条件

受給条件(3つ全て満たす必要あり)

  1. 1

    雇用保険に加入していた: 離職日以前2年間に12ヶ月以上(会社都合は6ヶ月以上)の被保険者期間があること

  2. 2

    働く意思と能力がある: 求職活動を行い、就職できる状態にあること(病気・妊娠等で働けない場合は受給延長が可能)

  3. 3

    積極的に求職活動をしている: ハローワークに通い、認定日ごとに2回以上の求職活動実績が必要

受給額の計算方法

基本手当日額の計算式

賃金日額 = 退職前6ヶ月の賃金合計 / 180日

基本手当日額 = 賃金日額 × 給付率(50〜80%)

退職前の月収(額面) 基本手当日額(目安) 月額換算(28日分) 給付率
20万円 約4,800円 約13.4万円 約72%
25万円 約5,600円 約15.7万円 約67%
30万円 約6,200円 約17.4万円 約62%
40万円 約6,800円 約19.0万円 約51%

受給期間(自己都合 vs 会社都合)

離職理由 被保険者期間 給付日数 給付制限
自己都合 1年以上10年未満 90日 2ヶ月(5年で3回以上の退職は3ヶ月)
10年以上20年未満 120日
20年以上 150日
会社都合(35歳以上45歳未満の例) 1年以上5年未満 150日 なし(7日の待期期間のみ)
5年以上10年未満 240日
10年以上20年未満 270日

注意: 会社都合退職の方が給付日数が多く、給付制限もありません。退職理由に疑問がある場合はハローワークに相談しましょう。離職票の理由は異議申し立てが可能です。

申請手順(ステップバイステップ)

1

会社から書類を受け取る

退職後10日以内に「雇用保険被保険者離職票」が届きます。届かない場合は会社に催促するか、ハローワークに相談しましょう。

2

ハローワークで求職の申込み

住所地を管轄するハローワークに行き、求職の申込みと受給資格の確認を受けます。
持ち物: 離職票、マイナンバーカード(または番号確認書類+身元確認書類)、写真2枚、印鑑、通帳

3

雇用保険受給者初回説明会に出席

求職申込みから約1〜2週間後に説明会があります。「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を受け取ります。

4

4週間ごとの認定日にハローワークへ

4週間に1回の「認定日」にハローワークで失業の認定を受けます。認定日までに2回以上の求職活動実績が必要です。認定後、約1週間で指定口座に振り込まれます。

再就職手当でお得に再就職

残日数 支給率 具体例(日額6,000円・給付90日の場合)
2/3以上残して再就職 70% 6,000円 × 60日 × 70% = 252,000円
1/3以上残して再就職 60% 6,000円 × 30日 × 60% = 108,000円

メリット: 早く再就職するほどお得です。給付日数の2/3以上を残して就職すると、残日数の70%に相当する額が一括で支給されます。「手当をもらい切ってから就職」よりも得になるケースが多いです。

失業中にお金が足りない場合の対処法

不用品を売って生活費に

ブランド品、貴金属、家電などを買取業者に売却。まとまったお金になります。

買取比較ページへ

国民健康保険・年金の減免申請

失業した場合、国民健康保険料の軽減と国民年金の免除を申請できます。市区町村の窓口に離職票を持って行きましょう。

住居確保給付金

失業で家賃が払えない場合、最大9ヶ月間の家賃補助(上限あり)を受けられます。市区町村の自立相談支援機関に申請します。

家賃滞納ガイドへ

即日払いバイトで急場をしのぐ

失業手当の支給が始まるまでの間、単発バイトで収入を得ることも可能です(認定日に申告が必要)。

即日バイト・副業ページへ

重要: 公的制度の情報は最新の公式情報をご確認ください。ハローワークや市区町村の窓口に直接お問い合わせください。

よくある質問

Q. 失業手当はいつからもらえますか?
A. 会社都合の場合は申請から約7日間の待期期間後に支給が始まります。自己都合の場合は待期期間7日+給付制限期間2ヶ月(2020年10月以降の退職は原則2ヶ月)が経過した後に支給されます。実際に口座に振り込まれるのは、最初の認定日(約4週間後)からさらに1週間後です。
Q. 失業手当の金額はいくらですか?
A. 退職前6ヶ月の平均賃金の50〜80%が基本手当日額です。年齢と賃金によって上限があり、30歳未満は日額7,065円、30〜44歳は7,845円、45〜59歳は8,635円、60〜64歳は7,177円が上限(2025年8月以降)です。月額換算で約14〜21万円が目安です。
Q. 失業手当をもらいながらアルバイトはできますか?
A. はい、条件付きで可能です。1日の労働時間が4時間未満の場合は「内職・手伝い」扱いで、収入に応じて手当が減額されます。4時間以上の場合はその日の手当は支給されず、後日に繰り延べされます。アルバイトした場合は必ず認定日に申告しましょう。
Q. 自己都合退職でも給付制限なしで受給できる場合はありますか?
A. はい。正当な理由のある自己都合退職(パワハラ、セクハラ、長時間残業、給与の未払い、通勤困難など)は「特定理由離職者」として給付制限なしで受給できます。離職票の離職理由コードで判断されるため、退職時に会社と話し合い、適切な理由を記載してもらいましょう。
Q. 失業手当の受給中に再就職が決まったらどうなる?
A. 受給日数の3分の1以上を残して安定した職業に就いた場合、「再就職手当」が支給されます。残日数の60〜70%に相当する金額を一括で受け取れるため、早期の再就職にもメリットがあります。

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