災害時に使えるお金の制度と支援

地震・台風・豪雨・火災などの災害に遭った時、生活再建のためのお金の心配は大きいです。しかし日本には被災者を支える多くの公的支援制度があります。この記事では、災害時に使えるお金の制度を網羅的に解説します。

最終更新: 2026年3月14日

被災直後にまずやるべきこと

1. 安全を確保する(命が最優先です)

2. 被害状況を写真・動画で記録する(片付ける前に必ず撮影。保険金請求や罹災証明に必要)

3. 罹災証明書を申請する(市区町村の災害対策本部)

4. 保険会社に連絡する(火災保険・地震保険)

5. 勤務先に連絡する(特別休暇の取得)

災害時に使えるお金の制度一覧

制度名内容金額返済
被災者生活再建支援金住宅の被害に応じた給付金最大300万円返済不要
災害援護資金被災世帯への貸付最大350万円年3%以内
災害弔慰金災害で死亡した方の遺族に支給最大500万円返済不要
災害障害見舞金災害で重度の障害を負った方に支給最大250万円返済不要
緊急小口資金当面の生活費最大10万円無利子
住宅の応急修理住宅の応急的な修理費用上限59.5万円返済不要
義援金寄付金の配分被害に応じて返済不要

税金・保険料の減免・猶予

所得税・住民税の減免

災害により住宅や家財に損害を受けた場合、所得税の「雑損控除」や「災害減免法による軽減・免除」を受けられます。確定申告で申請してください。

固定資産税の減免

住宅が被害を受けた場合、固定資産税の減額措置が適用されます。市区町村の税務課に申請してください。

国民健康保険料・介護保険料の減免

被災世帯は保険料の減額・免除が受けられます。市区町村の窓口に相談してください。

ローン返済の減免(被災ローン減免制度)

「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」を利用すれば、住宅ローンや事業ローンの減額・免除が可能です。信用情報に登録されないため、新たなローンを組むことも可能です。

  • 費用:弁護士費用は無料(国が負担)
  • メリット:ブラックリストに載らない、保証人に請求されない
  • 相談先:弁護士会、法テラス(0570-078374)

罹災証明書の取得方法

1. 被害状況を写真で記録する:外観、室内、家具・家電の被害を撮影。片付ける前に必ず撮影してください。

2. 市区町村に申請する:災害対策本部または総務課に「罹災証明書交付申請書」を提出。

3. 調査を受ける:市区町村の調査員が現地調査を行い、被害程度を判定。

4. 証明書の交付:「全壊」「大規模半壊」「半壊」「準半壊」「一部損壊」のいずれかに認定。

注意:判定に不服がある場合は「二次調査」を申請できます。

被災後の生活再建はFPに相談

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よくある質問

Q. 災害で家が壊れた場合、どのような公的支援がありますか?
A. 被災者生活再建支援金(最大300万円)、災害救助法による応急修理(上限59.5万円)、住宅の応急修理制度、仮設住宅の提供などがあります。また、税金の減免・猶予、国民健康保険料の減免なども利用できます。まずは市区町村の災害対策本部に相談してください。
Q. 被災者生活再建支援金はいくらもらえますか?
A. 基礎支援金(住宅の被害程度による)が最大100万円、加算支援金(住宅の再建方法による)が最大200万円で、合計最大300万円が支給されます。全壊の場合は基礎支援金100万円、半壊の場合は50万円です。返済不要の給付金です。
Q. 災害時にローンの返済が免除されることはありますか?
A. 「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」により、住宅ローンや事業ローンの減額・免除が可能です。裁判所を通さない私的整理のため、信用情報(ブラックリスト)に登録されません。弁護士に無料で相談できます。
Q. 火災保険・地震保険の請求手続きはどうすれば?
A. まず保険会社に電話で被害を報告しましょう。その後、損害の写真を撮影し(片付ける前に必ず撮影)、保険金請求書を提出します。保険会社の鑑定人による現地調査の後、保険金が支払われます。通常、請求から1〜3ヶ月で支払いが完了します。
Q. 災害後に生活費が足りない場合はどうすれば?
A. 災害援護資金(最大350万円、利率3%以内)、緊急小口資金(最大10万円、無利子)、総合支援資金(月最大20万円、3ヶ月)などが利用できます。また、義援金の配分、生活保護の申請も可能です。市区町村の窓口に相談してください。
Q. 罹災証明書とは何ですか?なぜ必要ですか?
A. 罹災証明書は、災害による住宅の被害程度を証明する書類です。被災者生活再建支援金、税金の減免、保険金の請求、融資の申込みなど、ほぼ全ての支援制度を利用するために必要です。市区町村に申請し、調査員の判定を受けて発行されます。被災後できるだけ早く申請しましょう。

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