更新日: 2026年3月14日
副業の税金と確定申告の基礎知識【会社員が知るべき全知識】
副業で稼いだお金には税金がかかります。「いくらから確定申告が必要?」「経費はどこまで認められる?」 「会社にバレない方法は?」など、会社員が副業を始める前に知っておくべき税金・確定申告の基礎知識を わかりやすく解説します。
確定申告が必要になる条件
| あなたの状況 | 確定申告の条件 | 住民税申告 |
|---|---|---|
| 会社員(給与所得者) | 副業所得が年間20万円超 | 20万円以下でも必要 |
| 専業主婦・学生(扶養内) | 副業所得が年間48万円超(基礎控除額) | 自治体による(35〜45万円超で必要な場合も) |
| フリーター・個人事業主 | 副業所得が年間48万円超 | 必要 |
重要:「収入」と「所得」の違い
確定申告の基準は「所得」であり「収入」ではありません。
所得 = 収入 - 経費
例:副業収入が年間30万円、経費が15万円の場合 → 所得は15万円 → 確定申告不要(ただし住民税申告は必要)
副業の種類別:税金の扱い
| 副業の種類 | 所得区分 | 源泉徴収 | 主な経費 |
|---|---|---|---|
| 日払いバイト(タイミー等) | 給与所得 or 雑所得 | あり(給与の場合) | 交通費 |
| フードデリバリー | 雑所得 / 事業所得 | なし | 自転車維持費、バッグ、通信費 |
| クラウドソーシング | 雑所得 / 事業所得 | 案件による | PC、通信費、参考書籍 |
| ポイ活・セルフバック | 雑所得 | なし | ほぼなし |
| せどり・転売 | 雑所得 / 事業所得 | なし | 仕入れ代、送料、梱包材 |
| ブログ・アフィリエイト | 雑所得 / 事業所得 | なし | サーバー代、ドメイン代、PC |
確定申告のやり方【5ステップ】
必要書類を準備する
本業:源泉徴収票(会社からもらう)
副業:報酬の支払調書、売上の記録、経費の領収書
その他:マイナンバーカード(e-Taxに必要)、銀行口座情報
収入と経費を計算する
副業の年間収入を合計し、経費を差し引いて所得を算出します。 フードデリバリーなら配達アプリの報酬画面、クラウドソーシングなら報酬一覧画面で確認できます。 経費の領収書は日付・金額・目的がわかるように保管しましょう。
確定申告書を作成する
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」(無料)を利用するのが最も簡単です。 画面の案内に従って数字を入力するだけで、自動的に税額が計算されます。 会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)を使う方法もあります。
住民税の徴収方法を選択する
これが「会社にバレない」ためのポイントです。 確定申告書の「住民税に関する事項」で、副業分の住民税を「自分で納付(普通徴収)」に チェックすると、副業分の住民税が会社に通知されなくなります。
申告書を提出する
e-Tax(電子申告):マイナンバーカードとスマホがあれば自宅から24時間提出可能。最も便利です。
郵送:確定申告書を印刷して税務署に郵送。
窓口:税務署に直接持参。混雑期は待ち時間が長いです。
期限:2月16日〜3月15日(毎年)
副業で経費にできるものリスト
| 項目 | 具体例 | 按分の目安 |
|---|---|---|
| 通信費 | スマホ代、インターネット回線 | 副業使用割合(30〜50%) |
| 交通費 | 電車賃、ガソリン代 | 副業分のみ100% |
| 消耗品費 | 配達バッグ、文房具、梱包材 | 副業用のみ100% |
| 減価償却費 | PC(10万円以上)、カメラ | 副業使用割合で按分 |
| 書籍・教材費 | 副業に関連する書籍、オンライン講座 | 副業に直接関係するもの100% |
| 家賃(在宅副業の場合) | 自宅の作業スペース分 | 面積割合 × 使用時間割合 |
| 水道光熱費 | 電気代など | 副業使用割合(10〜30%) |
副業が会社にバレないための対策
バレる主な原因と対策
原因1:住民税の増加
→ 対策:確定申告時に住民税を「普通徴収(自分で納付)」に変更する
原因2:SNSでの発信
→ 対策:副業内容をSNSに投稿しない。匿名でも特定されるリスクあり
原因3:同僚への口外
→ 対策:信頼できる人にも話さない。噂は広がるもの
原因4:副業先で目撃される
→ 対策:在宅副業を選ぶか、生活圏外で活動する
注意:まず会社の就業規則を確認しましょう。副業を完全に禁止している会社もあれば、 届出制にしている会社もあります。2018年に厚生労働省のモデル就業規則が改定され、 副業・兼業を原則認める方向になっていますが、会社ごとに異なります。
副業の税金はいくら?計算シミュレーション
例:年収500万円の会社員が副業で年間50万円稼いだ場合
| 副業収入 | 500,000円 |
| 経費(通信費・交通費等) | - 100,000円 |
| 副業所得 | 400,000円 |
| 所得税(税率20%の場合) | 約80,000円 |
| 住民税(10%) | 約40,000円 |
| 税金合計 | 約120,000円 |
| 手取り | 約280,000円 |
※所得税率は本業の所得と合算した累進課税で決まります。上記は概算です。